酵素基質法で腸内環境を改善して健康に
酵素基質法とは、微生物検査において、対象微生物が特異的に保有、産生する酵素の活性を判定の指標とする方法の総称です。検査培地に特定の酵素に反応する物質を添加して、培養中のコロニーや培養液の呈色反応あるいは蛍光反応を観察します。酵素基質法は、従来の微生物検査に比べて、検査法の単純化・標準化に効果的です。例えば、腸内細菌叢の検査において、従来法では、細菌を分離・培養した後に、形態や生化学的性質を調べて同定していましたが、酵素基質法では、検査培地に特定の酵素に反応する物質を添加することで、培養中のコロニーの呈色反応を観察するだけで、細菌を同定することができます。これにより、検査時間の短縮や、検査精度の向上につながります。