腸内環境改善でメタボリックシンドロームを予防
腸内環境とメタボリックシンドロームの関係
近年、腸内環境とメタボリックシンドロームの関係に注目が集まっています。メタボリックシンドロームとは、肥満に伴って内臓脂肪が蓄積し、内臓脂肪の働きにより病的な異常がもたらされる結果、軽度の糖代謝、脂質代謝の異常、あるいは血圧の上昇が起こり、個々の病態は軽度でもこれらの病態が重なり合って動脈硬化による心血管病のリスクが高まっている病態を言います。
腸内細菌は、人体に有益な働きをする善玉菌と、有害な働きをする悪玉菌に分類されます。腸内環境が良い状態とは、善玉菌が優勢で、悪玉菌が抑制されている状態です。腸内環境が悪い状態とは、悪玉菌が優勢で、善玉菌が抑制されている状態です。
腸内環境が悪いと、腸から有害物質が産生され、それが血液中に取り込まれて全身を巡り、様々な悪影響を及ぼします。例えば、腸内環境が悪いと、肥満、糖尿病、動脈硬化、心疾患、脳卒中などのリスクが高くなります。