
生活習慣病

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つで、主な働きは、肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などで、生体にとって必須のホルモンです。 また、ストレスを受けたときに、脳からの刺激を受けて分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
コルチゾールは、ストレスに対処するために、身体を戦闘モードや逃走モードに切り替える働きがあります。ストレスが解消されると、コルチゾールは正常値に戻ります。しかし、ストレスが長期にわたって続くと、コルチゾールの分泌量が慢性的に高くなり、これがうつ病、不眠症などの精神疾患、生活習慣病などのストレス関連疾患の一因となることが分かってきています。
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腸内環境改善と健康
フレミングが1929年に抗生物質を発見し、代田 稔が予防医学の重要性を提唱した1929年から1953年頃、日本では多くの感染症が流行していました。結核、赤痢、コレラ、腸チフス、パラチフスなどがその代表です。これらの感染症は、死亡率が高く、国民の健康を脅かしていました。
代田 稔は、感染症の予防には、腸内環境を整えることが重要であると考えました。腸内には、善玉菌と悪玉菌がいて、善玉菌が優勢であれば健康に良いとされています。しかし、ストレスや食生活の乱れなどによって、悪玉菌が増えると、腸内環境が悪化し、感染症にかかりやすくなります。
代田 稔は、腸内環境を整えるために、ラクトバチルス カゼイ シロタ株を開発しました。ラクトバチルス カゼイ シロタ株は、腸内の悪玉菌を抑制し、善玉菌を増やす効果があります。シロタ株を摂取した人々は、感染症にかかりにくくなるという報告があります。
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腸内環境改善でインスリン抵抗性を改善!
インスリン抵抗性とは、食後に上昇した血糖値を正常値に戻すために、過剰なインスリンを分泌する必要がある状態であり、インスリンが効きにくい状態である。インスリン抵抗性が持続すると、血糖値だけでなく、血圧や血中脂質のコントロールが乱れ、糖尿病、高血圧、脂質異常症、それらが重なったメタボリックシンドロームなど、様々な生活習慣病の発症リスクが高まる。インスリン抵抗性を引き起こす主な原因は、内臓脂肪型肥満である。内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪から放出されるアディポカインという物質の種類や量が変化してインスリンの働きを妨げるため、インスリン抵抗性に陥ると考えられている。このため、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病を予防するためには、インスリン抵抗性やその背景となる肥満の是正が重要であり、これには食生活や運動などの生活習慣の改善が効果的と考えられる。
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肥満症との闘い:腸内環境を改善して健康を回復
腸内環境と肥満症の関係
腸内環境は、肥満症の発症に大きく関わっています。腸内には、善玉菌と悪玉菌が共生していますが、肥満症の人は悪玉菌の割合が高い傾向にあります。悪玉菌は、腸内を炎症を起こさせ、インスリン抵抗性を引き起こします。インスリン抵抗性とは、インスリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇してしまう状態です。血糖値が高いと、脂肪が蓄積されやすくなり、肥満症につながります。また、悪玉菌は、短鎖脂肪酸という物質を産生します。短鎖脂肪酸は、腸管の炎症を引き起こし、インスリン抵抗性を悪化させます。
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腸内環境と健康 慢性炎症
慢性炎症とは、本来一過性で治まるはずの炎症反応が低レベルではあるものの、長期間持続して慢性化した状態を指します。 このダラダラとくすぶるような炎症状態が持続すると、生体組織の機能や構造に異常が生じてさまざまな疾患の原因になることが知られています。とくに、非感染性疾患と総称される生活習慣病やがんなどを引き起こす要因として、慢性炎症が注目されています。慢性炎症が生じるメカニズムについては不明な点が多く、研究途上にありますが、最近では腸内フローラの乱れやそれに伴うリポ多糖などの菌体成分の体内への移行が関与する可能性が指摘されています。
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腸内環境改善と健康
特定保健用食品とは、「特定の保健の目的で摂取するものに対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品」と定義される食品です。「健康増進法」及び「食品衛生法」の下に消費者庁による許可を受けたものにつき、健康強調表示(ヘルスクレーム)を認めています。特定保健用食品には、個別審査を受けない規格基準型に対して、製品ごとに個別に審査される特定保健用食品と条件付き特定保健用食品に分けられます。条件付き特定保健用食品は、従来の審査で要求している有効性の科学的根拠のレベルには届かないが、一定の有効性が確認される食品です。また、保健機能成分の疾病リスク低減効果が医学的・栄養学的に確立されている場合、特定保健用食品の許可表示の一つとして疾病リスク低減表示も認めています。特定保健用食品は、ヒトでその生理的有効性や適切な摂取量、摂取に伴う安全性などが医学的・栄養学的に明らかにされた食品であり、健康の保持・増進、生活習慣病の一次予防に役立つことを趣旨とした食品なのです。
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