種麹

腸内環境改善に関する解説

腸内環境改善に期待大!種麹のチカラ

種麹は、味噌、醤油、清酒、焼酎、みりんなどの醸造食品の製造に用いられる麹を製造する際に、麹菌を蒸米などに加えたものです。通常米などを原料に麹菌を培養し、胞子を十分に着生させた後、乾燥させます。種麹には、整腸作用、免疫力向上作用、抗酸化作用、抗がん作用など、さまざまな健康効果があることが知られています。 種麹の整腸作用は、種麹に含まれる麹菌が生み出す酵素が、腸内環境を整えることによります。麹菌が生み出す酵素には、でんぷんを分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼなどがあります。これらの酵素が、腸内細菌の餌となるオリゴ糖やアミノ酸、脂肪酸などを生成し、腸内細菌のバランスを整えることで、整腸作用を発揮します。 種麹の免疫力向上作用は、種麹に含まれる麹菌が生み出すβ-グルカンが、免疫細胞を活性化することによります。β-グルカンは、キノコや海藻などに多く含まれる多糖類で、免疫細胞の表面にある受容体に結合することで、免疫細胞を活性化します。免疫細胞が活性化されると、細菌やウイルスなどの病原体に対する抵抗力が高まり、感染症にかかりにくくなります。 種麹の抗酸化作用は、種麹に含まれる麹菌が生み出すSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)が、活性酸素を除去することによります。活性酸素は、体内の代謝によって生成される物質で、細胞を傷つけて老化やがんを引き起こす原因となります。SODは、活性酸素の一種であるスーパーオキシドを分解する酵素で、活性酸素による細胞のダメージを防ぐことができます。 種麹の抗がん作用は、種麹に含まれる麹菌が生み出す麹菌プロテアーゼが、がん細胞の増殖を抑制することによります。麹菌プロテアーゼは、タンパク質を分解する酵素で、がん細胞の増殖に必要なタンパク質を分解することで、がん細胞の増殖を抑制します。
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