腸内環境改善と健康-分泌型IgA抗体の機能-
分泌型IgA抗体の分布と構成単位は、種によって異なります。ヒトでは、IgA1抗体は粘膜系と非粘膜系の両方の組織に広く分布していますが、IgA2抗体は主に粘膜系の組織に分布しています。ヒトIgA1抗体は単量体として存在し、IgA2抗体は二量体を形成しています。
マウスでは、IgA抗体は粘膜系と非粘膜系のどちらの組織でも二量体を形成しています。分泌型IgA抗体の分布と構成単位の違いは、粘膜系と非粘膜系組織でのIgA抗体の機能の違いに関連している可能性があります。