健康維持に欠かせない!腸内環境を改善する脂肪細胞の役割
脂肪細胞とは、トリアシルグリセロールを貯留した結合組織細胞のことです。 白色脂肪組織では、大型脂肪滴1個に満たされた白色脂肪細胞が密集しています。白色脂肪細胞は、生体のエネルギー代謝に関連して、短時間内に多量のトリアシルグリセロールを貯蔵したり放出したりします。褐色脂肪組織は、小型脂肪滴を有する褐色脂肪細胞から成り、熱産生を行うことにより、体温維持やエネルギー消費に寄与しています。ヒトでは、脂肪組織の存在部位により、脂肪細胞の数や大きさが異なります。
脂肪組織量は、身体発育に伴って、二つの時期に急速に増大します。第一の時期は、胎生期末期3か月と生後18か月の間であり、脂肪細胞の数が増えます。生後の一年間に体脂肪の絶対量は3~4倍増加します。第二の時期は思春期にあり、脂肪細胞の数の増加が目立ち、大きさも軽度に増します。 この時期の脂肪組織の発育は、男女ともに著しく、特に女性に著明です。ヒトの白色脂肪細胞の半減期は約10年と長いと言われています。