腸管出血性大腸菌

腸内環境改善に関する解説

腸内環境改善と健康:腸管出血性大腸菌にご注意

腸管出血性大腸菌とは、健常人や家畜に常在する大腸菌とは異なり、志賀毒素(1型、2型)を産生して出血を伴う大腸炎を引き起こす種類のものを指します。 志賀毒素を原因とした溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症といった合併症を起こすことがあり、特に、乳幼児、高齢者、抵抗力の低下したヒトでは重症化しやすく、時には死に至ることもあります。本菌は、汚染された食品(生肉、土の付いた野菜など)や水を介して経口感染し、保菌者の便からの2次感染も生じます。他の食中毒菌とは異なり、100個程度の少量の菌数で発症してしまいます。ただし、腸管出血性大腸菌は熱に弱いので、肉などは十分に加熱してから食べることで予防できます。腸管出血性大腸菌による集団食中毒は、大部分が「O157」によるものでしたが、2011年に、わが国では「O111」、ドイツをはじめヨーロッパ各国では「O104」を原因菌とする集団感染が発生し、死亡例が認められています。
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腸内環境改善に関する解説

腸内環境改善と健康『腸管出血性大腸菌(O157、O26、O111)の危険性と対策』

腸管出血性大腸菌(EHEC)とは、腸内で毒素(ベロ毒素、シトトキシン)を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす細菌の一種です。代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で、そのほかにも「O26」や「O111」などが知られています。 腸管出血性大腸菌は、牛などの家畜や人の糞便中に時々見つかる菌ですが、家畜では症状を出さないことが多く、外から見ただけでは、菌を保有するかどうかの判別は困難です。このため、食肉として流通する牛肉やその他の肉製品、生乳や乳製品、野菜や果物など、さまざまな食品から感染する可能性があります。
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