腸内環境改善と健康『インドール産生試験』
インドール産生試験とは、大腸菌の鑑別などに用いられる検査法です。大腸菌は、大便の臭気物質のひとつであるインドールを産生する性質をもつため、他の試験により分離もしくは増菌された菌のインドール産生能を調べることで、大腸菌かどうかの判別をすることができます。通常はSIM培地とコバック試薬などを用いて、インドール産生能と硫化水素産生能、運動性の有無を同時に確認します。大腸菌はインドール陽性で運動性を持ち、硫化水素は産生しません。この試験は、感染症の診断や研究など、様々な分野で使用されています。