
B細胞

腸内環境とB細胞の関係
腸内環境は、腸内細菌叢と呼ばれる、腸内に生息する細菌のバランスによって成り立っています。腸内細菌叢は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つに分類されます。善玉菌は、腸の健康を維持するために必要な役割を果たしていて、悪玉菌の増殖を抑え、免疫機能を活性化します。日和見菌は、通常は悪さもしませんが、免疫力が低下すると悪玉菌のように腸の健康を害したり病気の感染を助長したりする事もあります。
B細胞は、免疫に関与しているリンパ球の一種です。B細胞は、抗体を産生する役割を果たしていて、体内に侵入した病原体を排除します。腸内環境は、B細胞の機能に影響を及ぼします。善玉菌が優勢な腸内環境は、B細胞の機能を活性化し、感染症に対する抵抗力を高めます。逆に、悪玉菌が優勢な腸内環境は、B細胞の機能を低下させ、感染症にかかりやすくなります。腸内環境を整えることで、B細胞の機能を活性化し、感染症に対する抵抗力を高めることができるでしょう。
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腸内環境改善と健康『リンパ球について』
リンパ球とは?
リンパ球とは、免疫反応において最も重要な役割を果たしている細胞です。リンパ球は、T細胞とB細胞に大別され、さらに多数のサブセットに分類されます。直径8~12μmで、大型の球形の核をもち細胞質は透明で好アズール顆粒を多く含み、アメーバー様の運動がみられます。末梢血白血球の約30%を占め、その65~80%がT細胞、5~15%がB細胞です。リンパ球は、骨髄で産生された後、胸腺や脾臓などのリンパ組織で成熟し、全身のリンパ節や粘膜組織に分布しています。リンパ球は、異物を認識して攻撃する免疫機能を担っています。T細胞は、異物を直接攻撃する細胞傷害性T細胞と、異物を認識してB細胞を活性化するヘルパーT細胞に分かれます。B細胞は、異物を認識して抗体を産生します。抗体は、異物を無力化したり、異物を貪食するマクロファージを活性化したりする働きがあります。
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